昨年2018年8月に設立、仕事や各個人の人生にフォーカスしてエンゲージメントを高める「ライフ・エンゲージメント」向上の支援を開始した、一般社団法人日本エンゲージメント協会(東京都中央区京橋、代表理事 小屋一雄・佐々木拓哉、以下JEA)は、この度エンゲージメントに関する知見や情報提供、参加者同士のディスカッションの場として研究会を発足致しました。
●日本人は仕事を楽しいと思っていない・・?
日本人で仕事が楽しいと思う人の割合は約6割、楽しくないと思う人の割合は4割だと言われており、2016年の世界仕事満足度調査では世界35ヵ国中最下位(Indeed社調べ)との結果が出ています。
これだけ多くの日本人が仕事の楽しさに気づけていない、あるいは楽しもうとしていない現状があり、国を挙げて問題視されています。
また男性は、「家庭を守るために働く」という昔ながらの考えが残っており、仕事を楽しみというよりも生活していく上での“義務”と考える人も多いようです。
一方女性の方が仕事に楽しみを求める方が多い傾向にあるようですが、家事・育児をしながら働かなければいけない状況の女性は、ストレスを感じやすいため、“楽しい”という感覚はあまり感じられないようです。
このような“仕事が楽しくない状態”が続いてしまうと、
・モチベーションが上がらない
・生産性が上がらない
・目的が仕事をこなすことになってしまう
・周りの士気を下げてしまう
・結果が出せない
などのネガティブな状況に陥ってしまいます。
●“労働生産性”で見る先進国と日本との差
上記の問題の一つである“生産性”にスポットを当てて世界と日本を比べてみると、
2018年発表の日本の1時間あたりの労働生産性(2017年のデータより算出)は、47.5ドルと先進7カ国(G7)のなかでは1970年以降最下位の状況が続いています。
日本の労働生産性が低い理由としては、そもそも国の法律に基づくものや、新卒一括採用や終身雇用などといった制度周り、日本の従来の組織の在り方に関するもの等が多く、容易に改善できないものがたくさんあります。
そういった状況の中で生産性を高めて行く方法として注目されているのが「エンゲージメント」です。
●エンゲージメントが有効なワケ
そもそもエンゲージメントに、明確な定義はありませんが、社員が仕事を自分事と感じ、楽しみ、組織に貢献しようとする自発的な姿勢・行動を指すことが多いようです。
いわゆる「指示待ち」ではなく、自発的にもうワンランク上の仕事をしようとする姿勢・行動であり、「楽しむ」ことができる気持ちを持ち合わせることが出来ます。
すでに「社員エンゲージメント」や「ワーク・エンゲージメント」などの向上に注力し、組織開発や人材開発等に取り入れられる企業が多くあります。生産性の向上や離職率低下に大きく貢献することができることが研究や調査で明らかになっています。
エンゲージメントを高めることは、会社にとっては生産性を上げることになり、社員にとっては仕事を楽しめることにつながる双方に非常に大事なテーマとなります。
●今高めるべきエンゲージメントは「ライフ・エンゲージメント」
更にのエンゲージメントを最大限に高めるポイントは、仕事上のエンゲージメントだけではなく、「ライフ・エンゲージメント」を高めていくことです。
仕事だけではなく個人の人生にフォーカスしたエンゲージメントである「ライフ・エンゲージメント」を高めることで、仕事に熱中しながら、人として成長し、社会にも貢献していくようになります。
●JEAエンゲージメント研究会
そこでJEAでは、ライフ・エンゲージメント向上の支援の一つとして、「JEAエンゲージメント研究会」を発足しました。
エンゲージメントに関するトピックなどを扱い、JEAからの知見や情報提供、参加者同士のディスカッションや意見交換、そして交流などができる貴重な機会となっています。
第1回目は、JEA代表理事の小屋一雄が執筆した講談社の記事、
『「私達はいつまでこのクソつまらない仕事を続けなければならないのか?」~エンゲージメントで人生を変えろ~』
こちらを踏まえた内容でお送りします。
【研究会概要】
第一回JEAエンゲージメント研究会
日時 :2019年2月8日(金) 19:00~21:00終了予定
開場 :マイナビルーム 新宿ミライナタワー12F-E