船川節炸裂の特別セッション開幕!
今回は、JEA顧問でもある船川淳志による「エンゲージメントに至る組織開発の半世紀 これだけは押さえておきたいポイント」と題した特別セッションでした。
まず、開始の午後1:30前、まだ全員揃う前の状況で、講師の船川から参加者の皆さんに声がかかりました。
「このセッションは普通の研修会ではありません。是非、横の方と雑談を始めましょう!」会場に着いていた参加者を手早くペアで分けて、
雑談が始まると、それまで静かだった教室の雰囲気がかわりました。
全員がそろっ たときに、船川から挨拶と自己紹介があり、「自己開示」が人間関係を作る上でも、組織を活性化していく上でも重要であるという話がありました。
続いて、スライドの「これだけは押さえておきたいポイント」のポイントを指して、pointとdotの違い、point must be sharpとしてポイントは刺さらなければならない、
というメッセージがありました。
それは、「よくありがちな、組織開発の歴史をはなして、まとめた要点を伝えるのではなく、参加者の皆さんになにか刺さるものを持ち帰ってほしい」という内容でした。
参加者の半分以上は、これまで船川が以前行っていたファシリテーターの公開講座やグロービスの授業の参加者で、その人達から自己紹介、
どのような学びがあったのかが共有されていきました。
発表している方にも、船川から遠慮のないつっこみが入り当初はその都度緊張感が走りましたが、次第に参加者全員がむしろそうした緊張感を楽しんできているように見えました。
船川が過去に執筆した雑誌や書籍も用意されており、休憩中参加者も興味津々に読んでいました。
組織開発に重要なものは…?
組織開発(Organization Development)はまず個人の自己開発(Personal Development)なくしてありえず、それはセルフエンゲージメントに通じ、
同時にそうした個人と組織が広まっていけば社会開発(Social Development)に展開できる、と船川は力説しました。
白洲次郎から哲学者のオルテガまで、あるいは2010年、「目に見えないものを大事にする」というタイトルの作家の真山仁さんとの公開対談の記事からの引用など様々な角度から学ぶことによる自己変容の重要性を訴えていました。
そのためにも、「ビジネスプロフェショナルとしての最重要課題」と題されたスライドには、下記の3つが重要であるとしていました。
- まず自分で考えること。周りに影響されずに
=>調べられなくても考えること
- 多様なバックグランドを持つ人と意見交換を楽しめること
=>複数の相手に分かりやすく話し、
聞きたいことを質問すること
- 想定外に“フリーズ”しないこと
参加者全員に配布された「変革力とリーダーシップ」に実践的な組織開発の手法は述べているとのことで、むしろ自己変革の基本に力点を置いていたようでした。
参加者は、1時間毎の休憩時間にまだ話していないメンバーと交流するように促され、回を重ねるにつれて参加者の皆さんが大変打ち解けていきました。
最後は、初めてきたメンバーからの感想やコメントを聞きながら、終了したのですが、「ことばのシャワーを沢山浴びたので、まずじっくり咀嚼して整理したい」と言った方のコメントと「あっという間の4時間だった」というのが皆さんの代弁をしていたかと思います。
次回は6月27日(木)開催の『第3回JEAエンゲージメント研究会 思我力(オモワレリョク)』です!
皆さんのご参加、お待ちしております!
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